天然保湿因子(NMF)を増やす方法|乾燥が続く原因と成分ケア3選

天然保湿因子(NMF)を増やす方法|乾燥が続く原因と成分ケア3選

「化粧水を塗ってもすぐ乾く」「どれだけ保湿しても翌朝はカサカサ」──その原因、天然保湿因子(NMF)の不足かもしれません。

保湿成分といえばヒアルロン酸やセラミドが有名ですが、肌の内側から水分を抱え込む「貯水タンク」の役割を果たしているのがNMFです。どんなに良い保湿アイテムを重ねても、このNMFが不足していると潤いはすぐ逃げてしまいます。

この記事では、現役化粧品研究者・Takaoが天然保湿因子(NMF)を増やすスキンケアの方法と、根本から乾燥を防ぐ成分の選び方を解説します。

天然保湿因子(NMF)が不足する3つの原因

天然保湿因子NMFが足りている健常な肌と天然保湿因子NMFが不足している乾燥肌の比較図

天然保湿因子(NMF)とは、角質層(肌の一番外側の層)の細胞の中に存在する水溶性の保湿物質です。アミノ酸が約40%を占め、そのほかにもPCA(ピロリドンカルボン酸)12%・乳酸12%・尿素7%などが含まれています(Robinson et al., 2010)。

NMFは肌の水分を引き込んでキープする「天然の保水剤」として機能しており、角質層の柔軟性と水分量を保つために欠かせない存在です。このNMFが減ると、どれだけ化粧水を重ねても水分が角質にとどまりにくくなります。

 

原因①:加齢による産生低下 

NMFの主な供給源は「フィラグリン」というタンパク質です。フィラグリンが酵素によって分解されることでNMF成分が生み出されますが、加齢とともにこの分解酵素の活性が低下し、NMFの産生量が減っていきます。特に60代の角質では40代と比べて有意に遊離アミノ酸量が低下することが確認されています。

原因②:洗いすぎ・摩擦による流出

NMFの主成分はアミノ酸や乳酸などの水溶性成分です。そのため、洗顔・クレンジングのたびに少しずつ流れ出します。ゴシゴシとこする洗い方は特にNMFの流出を加速させます。研究者として、日々スキンケアカウンセリングをしていると、過剰な洗顔やクレンジングによって、NMFが失われている方は非常に多いと感じます。

原因③:バリア機能の低下による悪循環

NMFは角質細胞の中に存在しますが、角質細胞をつなぐ「細胞間脂質(主にセラミド)」が不足すると、肌のバリアに隙間ができてNMFが外に流れ出しやすくなります。つまり、セラミド不足 → NMF流出 → さらに乾燥 → バリアがさらに弱るという悪循環が生じます。

乾燥肌の根本にこの悪循環が隠れているケースは非常に多いです。セラミド不足の原因と改善方法はこちらの記事で解説しています。

スキンケアで天然保湿因子(NMF)を増やす・補う3つのアプローチ

NMFは本来「自分の肌が作るもの」ですが、肌外から成分を補給し、バリアを整えることで、角質の保湿力を底上げすることができます。

アプローチ①:NMFの主成分を直接補給する

各種アミノ酸・PCA-Na(ピロリドンカルボン酸ナトリウム)・尿素などNMFを構成する成分を含んだスキンケアを使うことが、最も直接的なアプローチです。これらの成分は角質層に浸透し、内側から水分を引き込んでキープする働きをサポートします(Spada et al., 2018)。

LOGOSKINのNMFピュアエッセンスは、酵母エキスを94%以上配合しており、その酵母エキスには各種アミノ酸・が豊富に含まれています。さらに保湿補助成分としてPCA-Naと尿素を単独でも追加配合しており、角質の水分保持力を多層的にサポートする処方設計です。

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アプローチ②:セラミドでバリアを整えNMFを保持する

いくらNMFを補給しても、バリアが壊れていれば流れ出してしまいます。セラミドで細胞間の隙間を埋めてNMFを保持する環境を作ることが、乾燥の根本解決につながります。

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研究者としての正直な所感として、「保湿してもすぐ乾く」を繰り返している方の多くは、NMFの補給とセラミドによるバリア補修を同時に行うと明らかに変化を感じやすくなります。NMFを補給しながらセラミドで蓋をするイメージです。

アプローチ③:グリセリルグルコシドで細胞の保水力を高める

グリセリルグルコシド(αGG)はアクアポリン(細胞の水チャネル)の活性をサポートし、細胞レベルでの保水力維持を助ける成分です。NMF補給(①)+バリア補修(②)+保水力強化(③)の3段階で取り組むことで、角質の保湿環境を総合的に整えることができます。

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NMFピュアエッセンスの使い方|化粧水に混ぜるだけ

LOGOSKINのNMFピュアエッセンスは、毎日のスキンケアにそのまま組み込める設計です。使い方は非常にシンプルです。

  1. 洗顔後、化粧水を手のひらにとり、そこにNMFピュアエッセンスを2滴垂らす
  2. 手のひらで軽く混ぜ合わせてから顔全体になじませる
  3. 乾燥が気になる日はもう1滴追加してもOK

組み合わせのポイントとして、NMFエッセンス(保湿の底上げ)+セラミドエッセンス(バリア補修)を同時に混ぜることで相乗効果が得られます。LOGOSKIN.の哲学である「日露な成分を、必要なときに、必要な分だけ。」という考え方で、今の肌状態に合わせて成分を調整してください。

香料・着床料なし。化粧品研究者として処方設計にこだわった一本です。

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よくある質問

Q. 天然保湿因子(NMF)とセラミドは何が違うの?
NMFは角質細胞の内側で水分を保持する「貯水タンク」の役割、セラミドは角質細胞の外側(細胞間)にあり、バリアとして水分の蒸散を防ぐ「蓋」の役割です。どちらも保湿に必要ですが、働く場所と役割が異なります。乾燥が続く方は両方を補うことをおすすめします。
Q. NMFを食事で増やすことはできますか?
フィラグリンの産生に必要なアミノ酸は食事から摂ることができます。タンパク質(肉・魚・大豆製品など)をしっかり摂ることが、NMFの素材を補う意味で有効です。ただし食事だけでNMF量を劇的に増やすことは難しく、スキンケアで直接補給するアプローチと組み合わせるのが現実的です。
Q. 天然保湿因子が含まれているかどうか、成分表示でどう確認できますか?
全成分表示で「ピロリドンカルボン酸Na(PCA-Na)」「尿素(ウレア)」「グリシン」「アラニン」「セリン」などのアミノ酸類が含まれていれば、NMF成分を補給できる処方です。また「酵母エキス」「発酵エキス」もNMF構成成分を豊富に含む場合があります。
Q. 乾燥肌でも天然保湿因子(NMF)配合の美容液は使えますか?
はい、むしろ乾燥肌の方にこそおすすめです。NMF配合の美容液は刺激成分を含まないものが多く、敏感になりがちな乾燥肌にも使いやすい設計が一般的です。ただし、NMF補給だけでは保湿が完結しない場合もあるため、セラミドなどのバリア補修成分と組み合わせることをおすすめします。
Q. NMFピュアエッセンスはどんな肌タイプにおすすめですか?
「化粧水を塗ってもすぐ乾く」「インナードライ気味(皮脂は出るのに乾燥する)」「小ジワが気になる」「ハリツヤが不足している」といった方に特に向いています。乾燥くすみや保湿の物足りなさを感じているすべての肌タイプに対応した処方設計です。

まとめ

天然保湿因子(NMF)は、保湿の「土台」となる存在です。加齢・洗いすぎ・バリア機能の低下によってNMFは減り続けますが、NMF成分の補給(酵母エキス・PCA-Na・アミノ酸)+セラミドによるバリア補修の2段階ケアで、根本から保湿力を底上げできます。どれだけ保湿しても乾燥が続くと感じているなら、使っているアイテムの処方を一度見直してみてください。

乾燥・インナードライでお悩みの方へ、3つの方法でサポートします。

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著者情報

畑田 貴生|LOGOSKIN. 創業者・化粧品研究者
化粧品検定1級・特級コスメコンシェルジュ。
化粧品・調香の両領域でキャリアを積み、原料選定・処方設計・商品企画・薬事対応・販売促進まで一貫して担当。
スキンケア・健康食品分野でのOEM製品開発実績は1,000アイテム以上。
化粧品原料商社および化粧品製造会社の外部研究員を兼務。
現在は自社ブランドLOGOSKIN.の運営と、化粧品・健康食品領域の商品開発・薬事コンサルティングに従事。

編集方針

実務経験と化粧品研究の知見をもとに、成分理解を深めることを目的に構成しています。特定の効果効能を保証するものではありません。監修記事ではなく、実務経験に基づく一次情報の発信として執筆しています。

参考資料

  • Robinson M, et al. "Natural moisturizing factors (NMF) in the stratum corneum (SC). I. Effects of lipid extraction and soaking." J Cosmet Sci. 2010;61(1):13-22. - PubMed
  • Spada F, et al. "Skin hydration is significantly increased by a cream formulated to mimic the skin's own natural moisturizing systems." Clin Cosmet Investig Dermatol. 2018;11:491-497. - PMC

 

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